みなさんは1円を節約して、1万円をドブに捨ててませんか?
こう書くと、『いやいや、絶対にそんなことしてないよ!』って即答されるかもしれませんが、結構多くの方が、この落とし穴にハマってるような気がするんですよね。
そこで今回は「1円を節約して1万円を節約しない」とはどういう状況なのかをわかりやすく解説。みなさんも気づかないところで、1万円札をドブに捨ててるかもしれませんよ。
1円を節約して1万円を節約しない人たち:
新車購入時を例にしてみる:
早速、1円を節約して1万円を節約しないとはどういうことなのか、わかりやすく新車を購入する場合を例にして解説してみます。
まず、新車を買うためにはトヨタやホンダといったディーラーで購入することになると思うんですが、みなさんは購入の際、下記の3つ全てをやったことがありますか?
- インターネットで最安値を調べる
- ディーラーに対して値引き交渉をする
- 違うディーラーと競合させ価格交渉する
たぶん1や2を実践したことががある方は多いかも…ですが、3まで行くとなかなかいない。
もしかするとディーラー同士を競わせることによって追加割引やオプション追加などを引き出せる可能性があるのに、『店長権限で10万円までしかお値引きできないんです』といった販売員の言葉を鵜呑みにし、購入してしまった方は少なくないものと思われます。
他にもこんな時に値引き交渉したかどうか:
他にもこんな時、しっかり値引き交渉をした経験がある方はきっと稀。
- 賃貸マンションを借りる時の家賃値引き交渉。仲介手数料カットの交渉。
- 新築マンションや一戸建てを建てる時の、最後の値段交渉。
- 結婚式場の費用、ウェディングドレスのレンタル料。
- 家電やインテリアのまとめ買いなどにおける、最後の値段交渉。
たぶん店員に言われるがままに、相手が提示してきた金額を払った方のほうが多いことでしょう。ほんとうはもう1万円、割引ができていたかもなのにです。
食品や洋服の節約はみなさん上手:
では、野菜、洗剤、洋服といったものはどうでしょうか?例外なくみなさん、多くのお店を見て比べ、自分なりの最安値店をご存知ですよね。
たとえば卵はスーパーマーケットで買うほうが安いけれども、キャベツや白菜は近所の八百屋さんのほうが安いとか、洗剤はこのドラッグストア、下着はユニクロで…といった感じで、どうすれば節約できるかを熟知されているはず。
ただそれで節約できる金額って1年でいくらくらいなのか、是非、考えてみてください。
電気代やガス代も節約効果は薄い:
また、電気代やガス代の節約なんかもそう。
スイッチをこまめに消してみたり、シャワーの利用時間を減らすなどの涙ぐましい努力をしても、年間で節約できる金額なんてたかが知れてる感じ。
- 電気代:節約効果は小さい
- ガス代:節約効果は小さい
- 水道代:節約効果は小さい
流行りの新電力会社に乗り換えたって、年間5,000円安くなれば万々歳というレベルでしょう。努力の割に、節約できる金額は大きくありません。
買い慣れているかどうかの違い:
では、この違いは何かっていうと、結局、買い慣れているか、買い慣れていないかの違いだけなんですよね。
特に普段から買い慣れている野菜やシャンプーであれば、だいだいこのくらいの価格が最安値だ…ってことが誰にでもわかる。
しかし、住宅や車など、普段買ったことがないものに関しては、買い慣れていないので相場観がない。だから、ついつい相手の言い値で買うことになってしまうのです。
- 食品、日用品など…だいたいの値段を知っている
- 車、住宅…値段がわからないので相手の言いなり
- 家賃など…値段交渉できることすら知らない
これが1円を節約して、1万円を節約しない…と冒頭で言ったことの正体。
こんな風に多くの方が10円、20円の節約に躍起になって1万円の節約をおろそかにしてしまっている現状があるのです。
高額品を買う時はしっかり調べること:
それじゃどうすりゃいいのか…といえばそれは単純そのもの。
普段買い慣れていない高額商品を購入する場合には、きちんと調べてから購入すれば問題なし。今やインターネットで検索すると家にしろ車にしろ、賢く買うための方法がわんさか出てくる時代なので、事前調査をしっかりした上で購入すれば損する確率はグンと下がるはずです。
- 少額な商品:詳しく調べずに購入してもOK
- 高額品:買い慣れていないものでもしっかり調べてから購入を
場合によってはたったそれだけで年間数万円、多いケースだと数十万単位で変わって来ますよ。電気代や食費の節約とあわせれば、家計が一気にラクになること間違いなしです。
お金を出して書籍を購入するのも手:
加えて、『家を購入するためには?』とか、『新車のお得な購入方法』といった書籍を有料で購入してみるのだって効果的な選択肢。
なんとなく節約するためにお金を払うって損な気分になっちゃうかもですが、知識不足で高額品を購入するほうが高く付くことが多いので、1,000~2,000円程度の出費なら喜んで払うようにしてください。
そこで得た知識がきっと、家計の節約に繋がるはずですよ(知識があるお客さんだと思われれば値段交渉もしやすくなる)。
以上、1円を節約し、1万円を節約しない人たち。食費や光熱費の節約よりも、車・パソコンなどの高額品を買う時こそ時間をかけて調べよう…という話でした。
みなさんも是非、1円を節約して1万円を節約しないなんてことがないよう、気をつけてくださいね。
参考リンク:
家計の節約をもっとしたい…という方は、下記の節約テクニックをまとめた記事もあわせてご覧ください。
電気代やガス代などを含めて、家計の出費を大きく抑えることができるようになりますよ。