今回はブログの広告収入を増やすための理論的な考え方を紹介してみようと思います。
すこしでもブログ経由の売上を増やしたいとか、売上をもっと伸ばす方法がわからない…と悩んでいる方は是非、参考にしてみてくださいね。
※当記事掲載の数値は2016年当時のものです。
ブログの広告収入は掛け算で考える:
広告収入を因数分解して公式する:
まず、ブログで広告収入を稼ぐために重要なのって、個人的には『掛け算』だと思うんですよね。
なぜなら広告収入を因数分解し、公式にしてみるとこのような形になるため(PV=ページビュー)。
- 1日の広告収入=(1日のPV数)×(1PVあたりの利益)
つまり1ページを見られたらどのくらいの売上があるのかを理解しておけば、閲覧数が増えた先の売上が推測しやすくなることになります。
広告収入の公式をさらに分解する:
さらにこの方程式を細かくしていくと、より詳細にアクセス数と広告収入の関係がわかるように。
下記公式はGoogle Adsense収入を想定した方程式ですが、これらの数字をしっかり理解しておけば、広告収入を増やす方法が明確にわかるのではないでしょうか?
- 1日の広告収入={(1日のUU数)×(1人あたりのPV数)}×(広告クリック率)×(1クリックあたりの単価)
なにせ掛け算ですからね。このうちの項目1つでも2倍にできれば、広告収入も単純計算で2倍となります。
掛け算なので1項目でも2倍になれば収入も2倍に:
わかりやすく例をあげるとこんな感じ。
- UU数を2倍にし、1人あたりのPV数を1.5倍にすることが出来れば、広告収入は2×1.5=3倍になる。
- PV数を3倍にし、クリック単価を2倍にすることが出来れば、広告収入は2倍×3倍=6倍になる。
数字がよほど苦手な方でもない限り、これで広告収入の増やし方がわかってもらえるのではないでしょうか?
1記事を書いた時の広告収入を想定する:
ここまでで広告収入の内訳を理解したら、次に考えるべきは1記事を執筆するといったいどのくらい儲かるのか…って点。
仮に1時間かけて1時記事を書くのであれば、その時給が気にあるところですよね。
想定期間によって異なる時給単価:
しかし、この時給をどの期間で考えるのかでも違う。執筆から1ヶ月で得られる収入で考えるのか、それとも半年や1年で考えるのかでも違うわけです。
個人的にはだいたい1年のスパンで考えていますね。
検索エンジンから入ってくるアクセスは、だいたい2~3年くらいは変わらないものなんですが、いつ検索エンジンにそっぽを向かれるかなんてわかったものじゃないので、1年程度で考えるのが無難と思うためです。
クレジットカードの読みものの想定売上:
では、ちょっと計算してみます。
2016年時点、私が運営する別サイト『クレジットカードの読みもの』の場合、1日だいたい検索エンジンから4,000人が入ってきてくれて、6,000ページを見てくれる状態です。
まだAdsenseなどの広告をひとつも貼っていないので、よく言われるAdsense単価(1PV=0.5円)で考えてみるとこんな感じ。
- 1日:6,000PV×0.5円=3,000円(日収)
- 30日:18万PV×0.5円=9万円(月収)
- 365日:219万PV×0.5円=約110万円(年収)
この数字を現時点で公開している記事数385で割ると、1記事あたりの広告収入が見えてくることになります。
- 110万円÷385記事=2,857円
これが私が1記事を執筆した時に得られる想定収入。多いような少ないような、微妙な数字といえば微妙ですね。
1記事にどのくらい時間をかけてるのか?
続いて1記事を執筆するのにどのくらい時間をかけているのか?
もし1時間くらいで1記事を執筆できれば時給高めですが、2~3時間かけて1記事を書いていたのであれば最低賃金並の時給しか得られていないことに。
もちろん、アクセスが多い記事もあれば1日1アクセスもないダメ記事もあるため、あくまで平べったくすればこのくらいになる…という数字でしかないんですが、1日に10記事執筆できれば日給3万円も夢ではありません。
- 30分で1記事執筆…時給5,714円
- 1時間で1記事執筆…時給2,857円
- 2時間で1記事執筆…時給1,428円
- 3時間で1記事執筆…時給952円
まぁ1日10記事を継続するのはしんどいもの。妥当なラインだと日給1~1.5万円程度が現実的かと思われます。
欲しい年収を考えてみる:
ここまでわかればもう、計算し放題。
たとえば私が『クレジットカードの読みもので、年収300万円を得るのが目標だ!』と思っている場合には、単純に1,050記事を執筆すれば達成できることなります。
- 300万円÷1記事単価2,857円=1,050記事
更に仕事時間もこれでわかることに。
1記事に平均2時間かけている場合には1,050記事執筆に2,100時間かかることになる。1年のうち300日程度働くと仮定すると、1日7時間程度の労働が必要になります。
- 2,100時間÷300日=1日7時間労働(3.5記事執筆)
これだとフルタイムワーカー並の仕事時間ですね。
1時間で1記事かければかなり楽ちん:
しかし、1記事1時間で執筆可能な場合には、かなり楽ちん。年収300万円ではありますが、悠々自適なブロガーの仲間入り。
- 1,050記事×1時間÷300日=1日3.5時間労働
でも有名ブロガー並に年収500万円稼ぎたいのであれば、もっともっと働かなくてはいけません。1記事あたりの単価が2,857円という数字のままなのであれば、とにかく記事を書いて書いていくしかないのです。
1日○記事書くぞ!はお薦めしない:
こういう話を書くと、『俺は1日10記事書くぞ!』って記事数重視のマイルールを作ってしまう方がいるのですが、こういうのは個人的にお薦めしてません。
あくまで内容が濃い記事を書いた場合に、このクレジットカードの読みものの場合で得られる単価が2,857円だった…というだけの話。
そうではなく1記事100円にもならないような質の記事を1日かけて10個書いたとしても、日収1,000円にしかなりませんよ。
数字でブログを運営する:
最後にもうすこし。
ブログなんて書いた瞬間に儲かるわけではないので、こういった目安がないと闇雲に記事を書き続けることになるだけ。
そうじゃなく数字をしっかり把握して、賢くブログを運営していきましょう。そうすれば明るく楽しいブログライフがあなたの家計を支えてくれるはずですよ。
以上、ブログの広告収入は『掛け算』で考えよう!ざっくりとした時給や1記事あたりの価値を算出し、計画的にブログで広告収入を得るやり方とは…という雑談でした。
参考リンク:
さらに理論的にブログ収入を考えてみたい方は下記記事も参考に。1PVあたりの価値について詳しく解説しています。