主婦の方が節約をしようとする際、まず目をつけるのが電気代やガス代、水道代といった光熱費。
できるかぎり電気を付けないようにしたり、お風呂の水を洗濯に使ったりと、あれこれ試行錯誤して節約しようとしますよね。
まぁ個人的にその姿勢は大事だと思いますし、無理なくやるならそれでOK。無駄に使う電気やガスは環境のためにも良くないので、どんどんやるべきだと思います。
- 白熱電球をLED電球に交換:節電効果あり
- エアコンのフィルター掃除:節電効果あり
- お風呂のシャワーヘッドを変更:水道代&ガス代節約効果あり
しかし、仮にその節約が「無理に行う節約」だとしたらなぜダメなのか?今回はそんな家計の節約に対するあれこれについて、記事にしてみたいと思います。
無理に行う家計の節約について:
過度な節約じゃ誰も幸せにならない:
まず、無理に行う家計の節約はなぜいけないのか…というと、それは節約できる金額よりもそれにかける時間のほうが上回ってしまうため。
たとえば前述のような白熱電球をLED電球に交換するようなものは、最初にその作業をするだけでそこからは努力なしで節約をし続けることが出来ます。
これなら苦労はその一瞬ですし、先行投資としてLED電球購入費用がかかってもおいおい回収できるので問題ありません。
作業を必要とする節約は効果薄:
しかしながら、トイレの便座を温める機能をオフにしてみたり、家族に『冷蔵庫を開ける時はサッと空けてサッと閉めるように!』なんて徹底をするようなところまでいってしまうと、家族にかける負担があがり、自宅で過ごす時間の幸福度が下がってしまうことに繋がります。
- カンタンな節約:努力なしで節約が可能
- 努力が必要な節約:家族にかかる負担が増えて疲れる
それにも関わらず節約できる電気代なんてせいぜい月数百円程度。
缶ジュースやペットボトルドリンクを買えばその苦労が消えてなくなってしまうので、そこに時間やストレスをかけるくらいならやらないほうがマシです。
どんなものが無理な節約にあたるのか?
では、どんなものが無理な節約にあたる行為なのか?
参考までに例をあげるとこんな感じ。
- 1回のトイレで使う、トイレットペーパーの長さを定める
- ほんとはダブルが良いのにトイレットペーパーをシングルにする
- シャワーの温度は○○度まで
- お風呂の水位は○○まで
- シャンプーは1プッシュで
- 冬場でも洗面台で温水禁止
- エアコンは寝る前だけ
- リビングの電気は暗いほうだけ
仮にみなさんがこれらの節約を家族に強制しているとしたら、すぐにでも辞めるべきだと思う私。家族の幸福度を下げてまで節約しても、良いことなどひとつもありません。
電気の消し忘れで怒るのも無意味:
節約からは少しズレますが、電気の消し忘れなどを見つけ次第、注意したり怒るような行為もまったく意味なし。
電気をつけっぱなしにしてしまった本人も、別にわざとつけっぱなしにしてるわけでもないので、そっと消しておいてあげるのが一番です。
それをせず注意し続けると家族間のストレスが貯まり、結果、家族の人間関係がギクシャクしてしまうだけですよ。
- 注意をする:
数円程度の電気代が節約できるかもだけど、あなたに対する家族の不満が貯まる(怒った側にも怒ったという気持ちが残る)
- 注意をしない:
電気代は数円程度、損してしまうかもしれないが、家族が笑顔で過ごせるようになる(自宅の居心地があがり、笑顔な家庭になる)
なにより、怒るというその行為そのものが勿体ありません。
食費についても必要以上に削らない:
同様に創意工夫することで食費を必要以上に削る方もいますが、こちらも正直、おすすめしません。
理由はシンプルで「食べて満足する」ことは明日を頑張ろう…と思える活力になるため。
要するに食事の質が落ちると満足度が下がり、 人生いいことないなぁ…なんて悲観的にもなりかねないので、絶対にやってはいけないのです。
- 自宅で食べる食事の満足度が低い:活力が回復しない
- 自宅で食べる食事の質が高い:活力が回復して翌日も頑張れる
まぁこれは説明するまでもありませんよね、誰しも美味しいものを食べれば元気になりますから。
それにも関わらずケチってもやしだけの料理を作ってみたり、キャベツ多めの料理ばかりだと幸せになれないのは容易に想像ができることでしょう。
多少、高くついても食費だけは削っちゃいけないのです。肉好きなら肉を、魚好きなら魚をどうぞ。
たまには外食をしてリフレッシュも大事:
加えてマクドナルドなどのハンバーガー店や、すき家や吉野家などの牛丼屋で外食をする行為だって、節約をする上では厳禁な行為かもしれませんが、たまにはリフレッシュするためにも行くことをおすすめします。
なにせ今日作る料理を考え、スーパーマーケットに買い出しに行って料理をし、お皿に並べて出して片付けをする。こういった行為って結構大変なんですよ。
それを外食をして1人あたり400円くらいで抑えることが出来るとしたらどうでしょうか?
- 料理の準備から片付けまでをする:
かなりの時間がかかる&なんだかんだでお金がかかる
- 料金の安い外食をする
出費は多少増えるが準備や片付けに時間がかからない
それが家族の幸福度アップに繋がるのなら、その数百円を払うべきだと私は思います。
自宅で料理はお金がかかっている:
徹底的に節約を考えて料理をするならともかく、それ以外の場合には自宅での料理って結構、費用がかかってるものなんですよね。
たとえばガス代や電気代、水道代などの光熱費はもちろんのこと、包丁、まな板、鍋、フライ返しなどの調理器具、お皿やコップなどの食器、洗剤やスポンジなどの掃除用具などなど、そういったものを考えると、実は料金の安い外食に行っちゃうほうが安いということも少なくありません。
- 自宅で料理:食材以外にも光熱費、食器、調理器具、掃除用具代などがかかる
- 外食に行く:徒歩で行ける場所なら食費のみ
まぁ毎回外食に行って牛丼やハンバーガーばかり食べるのは健康を考えるとダメですが、過度に節約を考えすぎて外食を一切しないというのも勿体無い考え方なので、是非、たまには自宅で料理を作ることにはどのくらいの費用がかかっているのかを考えてみてください。
きっと外食してもいいかな…と思えるくらいに、なんだかんだでお金がかかってると思いますよ。
幸福なら人はもっと頑張れる:
もちろん電気代にしろガス代にしろ食費にしろ、労せず削れる無駄な部分は徹底的に削るべきです。
しかし、ここまで解説してきたように「苦労しなくちゃ削れない費用」を削ろうとするのは百害あって一利なし。
仮に数千円の節約が出来たとしても家族の幸福度が下がってしまい、明日を頑張ろうという活力が生まれないので悪循環に陥るだけです(頑張れない=収入も下がる)。
- 節約はほどほどにする:家族全員が幸せ、明日を生きる活力がうまれる
- 節約を無理にする:家族全員が疲れ、明日を生きる活力がうまれない
節約するより少しだけ働こう:
それに頑張って頑張って、その上でやっと実現させる数千円の節約なんて、正直、2~3時間も働けばすぐに手に入るお金。
そのために食事や自宅にいる時間の満足度をさげるくらいなら残業時間をちょっと増やしたり、アルバイトやパートに出て働ければいいわけですから、どちらを優先すべきかは言うまでもありません(下記の短時間バイトで収入を増やすなど)。
結果としてそれで自宅にいる時間が充実し、更には食事の質もあがるなら安いもんですよ。
以上、節約は大事だが、ムリな節約では誰も幸せにできない!家族にストレスをかけてまで光熱費や食費を削るくらいなら、収入を増やそう…という話題でした。
参考リンク:
クレジットカードをポイントが貯まりやすいものに切り替えるだけで、家計の支出はだいぶ削減できます。専門家おすすめの高還元率クレジットカードについては下記記事を参考にどうぞ。