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JRA競走馬の値段や預託料、年間獲得賞金の平均額などの統計データまとめ(JRA馬主登録ガイドブックより)。JRA馬主になれる条件とは?

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JRAの馬主になるための情報をくれるガイドブックを写した画像

先日、ダイナースクラブから宣伝広告の一つとして、「JRA馬主登録ガイドブック」というパンフレットが我が家に届いたので、今回はその中に記載されているデータのあれこれを紹介してみたいと思います。

『私もいつかはJRAの馬主になりたい!』と思ってる方は、是非、参考にどうぞ(私自身、競馬にそれほど詳しいわけではないので、細かいデータや解説の違いはご了承ください)。

JRA競走馬に関するデータ:

競走馬の値段:

まず、気になる競走馬1頭あたりの値段は下記の通り(平成27年度サラブレッド1歳市場成績)。

  • 平均価格:910万円
  • 中間価格:427万円
  • 最高価格:2億5,380万円

個人的には『ディープインパクト産駒が2億5,000万円で落札された』といったニュースばかりを見ていたせいか、中央価格427万円は拍子抜けするくらい安いなぁ…という印象がありますね。

なにせ1歳のセリに出される馬の半数が427万円以下で購入できるわけですから、場合によっては100万円前後の元手で馬主になることも夢ではないように思います。

預託料が高い:

ただそれじゃ平均年収のビジネスパーソンでもJRAの馬主になれるのか…といえばそうではありません。

高いのはどちらかというと競走馬そのものの購入費ではなく、毎月の預託料のほう。こちらはJRA馬主登録ガイドブックによると、1ヶ月あたり1頭60~70万円程度かかるのが普通のようなので、年間700~800万円程度の支出は覚悟しないといけないことになります。

  • 1年間に1頭あたり60~70万の預託料がかかる

平均年収の方ではここで対応不可です。

年間に獲得できる賞金頭は?

では、競走馬を1頭所有すると1年間にどのくらいの収入が得られるのでしょうか?

こちらは平成27年の実績でいうと1頭あたり約684万円ほど。この金額には本賞と呼ばれるレース1~5着の賞金だけでなく、出走奨励金や特別出走手当も含まれているようなので、これが馬主の収入だと思っておくと良いでしょう*1

差し引きすると利益を出すのは難しい:

これらの費用をまとめるとこんな感じ。

  • 購入費:中央価格427万円
  • 預託料:年間700~800万円程度
  • 年間の収入:平均684万円

仮に4年間、購入した競走馬が走ってくれると仮定すると、年間だいたい300万円程度の赤字になる計算になるので、JRAの馬主になるためにはこのくらいの出費を覚悟しないとダメかもですね。

また、競走馬は1歳や2歳からしっかり走ってくるわけではないので、入厩してから1年くらいは賞金ゼロというのも痛いところ。

最終的には1頭購入すると平均1,500~2,000万円くらいは赤字になるのではないでしょうか?

上位20%くらいが利益が出るイメージ?

ちなみに、JRAに登録される馬は1世代あたり4,700頭ほどだそうですが、そのうち、1勝もできないまま中央競馬の舞台から去ることになる競走馬は全体の70%(約3,300頭)だそうです。

  • JRA登録馬数:1世代あたり4,700頭
  • そのうち未勝利の馬:3,300頭

まぁ運良く2着を繰り返してくれればそれなりの賞金獲得も可能かもしれませんが、そのまま引退したり、地方競馬に移動することになった場合には、競走馬の購入代金回収が難しい可能性大。

逆に新馬戦や未勝利戦を勝ち抜いてオープンクラスの競走馬になれば場合には、購入費&預託料の回収は可能かもしれませんね。

このくらい強くなれる馬を購入できたら、馬主として成功したと言えるでしょう。

JRA馬主になるための条件:

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ここまで競走馬に関するデータのあれこれを紹介させていただきましたが、ここから先は馬主になるための条件です。

馬主は誰でもなれるわけじゃない:

JRAの馬主になるための条件は主に下記の通り。

  • 過去2カ年いずれも1,700万円以上の所得があること
  • 資産の額が7,500万円以上あること

正直、どちらも一般的なビジネスパーソンの方がクリアするのは難しい条件かもですが、経営者の方や大企業の役員クラスの方であればさほど難しい条件ではないのかも。

尚、競馬で一時的に大金を稼いだとか、仮想通貨バブルで1億円を儲けたなどの一時所得や雑所得ではJRAの馬主になることは出来ないので、事業所得、給与所得、そして株の売買や配当などの所得として1,700万円が必要になる点はご注意ください。

所得が少ないなら組合馬主制度を利用:

『いやいや、私はそんな収入も資産もないけど、JRAの馬主になりたいんだ!』という方は、組合馬主と呼ばれる制度も存在。

こちらは3名~10名の人が集まって、共同で競走馬を購入&管理するスタイルなので、個人馬主よりも少ない所得や資産であっても馬主になれるそうです。

登録された馬主が1頭の競走馬を共有すること。中央競馬では最大10名まで認められている。

「一口馬主」と言われているのは、いわゆる「クラブ法人」馬主が所有する競走馬に出資している「会員」のことで、共有馬主ではない。

残念ながら条件頭についてJRA馬主登録ガイドブックには記載がなかったため、さらに詳しく知りたい方はJRA公式サイトにてご確認ください。

馬主法人をすぐ作ることは出来ない:

あと、個人ではなく法人馬主としてJRAの馬主になる方法もあるようですが、JRA馬主登録ガイドブックによるといきなり法人馬主になることは出来ないとのこと。

ある程度、個人馬主としての実績と活動経験を積んだ後ではないと法人設立は出来ないようなので、何十頭も競走馬を購入して一気に有名になりたい方も、最初は個人馬主からスタートしてもらえればなと思います。

以上、JRA競走馬の値段や預託料、年間獲得賞金の平均額などの統計データまとめ(JRA馬主登録ガイドブックより)。JRA馬主になれる条件とは?…という話題でした。

競馬界は世の中のお金の流れを知る意味で非常に面白い業界なので、またなにか情報が入ったら共有させてもらう予定です。

参考リンク:

お金についてもっと詳しくなりたい方は下記記事も参考に。経済や金融に強くなって、お金にゆとりのある人生を手に入れましょう。

news.cardmics.com

*1:ちなみにJRA馬主登録ガイドブックには記載がありませんでしたが、この収入から更に騎手や調教師にお金を払うことになると思うので、もっと馬主が実際に手にできる実利はもっと減ってしまうものと思われます

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