『アフィリエイト収入だけで年収1億円突破』。
そんな話題をまれに見かけるんだけど、それって本当なの?と思われる方のために、今回はアフィリエイトで10年以上生計を立ててきた私が、2022年のアフィリエイターの実情とやらを記事にしてみたいと思います。
アフィリエイトで儲けてみたい…という方はもちろん、単純に年収1億なんて可能なのかどうかを知りたいというだけの方もご覧ください。
年収1億円アフィリエイターについて:
年収9桁のアフィリエイターは実在する:
まず、結論から先にいってしまうと、年収1億円以上あるアフィリエイターは実在します。
こう書くと『それって与沢翼氏のような情報商材で稼いでいる人とか、セミナーやサロンとかを主催している人の話なんじゃないの?そうだったらもはやアフィリエイトじゃなくてただのビジネスじゃん』と思われるかもしれませんが、そういう方を除いても年収1億円オーバーのアフィリエイターが実在するのは間違いありません。
論より証拠。
ちょっと古いデータですが、「一番得するクレジットカード」というウェブサイトを運営していたサル氏のデータを引っ張ってくるとこんな感じ(※すでに記事は削除済み)。
サル氏が公開しているアフィリエイト収入
2013年1~5月総額 : 6533万3615円
2013年1~5月平均 : 1306万6723円
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2013年5月 : 1388万0889円
2013年4月 : 1450万6575円
2013年3月 : 1326万7370円
2013年2月 : 1153万5414円
2013年1月 : 1214万3367円
上記は5ヶ月分の収入をまとめたものですが、これが通年となると1億5,000万円は余裕で超える形に。
更にサル氏が運営しているブログの中で、残っているデータにも下記のようなものがあるので、彼が過去、長きに渡って年収1億オーバーだったことは間違いありません。
キーワード『カードローン』でも別サイトが上位だったし、PPCにも積極的に出稿してたので、いわゆる売上8ケタっていうレベルを53ヵ月連続で達成しています(収益ではなく売上です。収益も8ケタはうち30か月)。
※30ヶ月連続で月収1,000万円以上あった…と記載されています。
法人経営者だけど1人ビジネス:
ちなみにサル氏は個人アフィリエイターではなく法人を経営している法人アフィリエイター。
しかし、社員を抱えているのではなく1人でここまでの収入を稼いでいるため、法人格でも個人みたいなものと思ってOKです。
たとえるなら有名なプロ野球選手みたいなものだと思えばわかりやすいでしょう(サル氏は1億円アフィリエイターとして、週刊SPAの取材も受けてました。写真付きで雑誌に載っているのをみて大丈夫なのかと心配したものです)。
年収1億超えるような方は表に出てこない:
他に年収1億円を超えるようなアフィリエイターは存在するのか、これは正直なところわかりません。
『おいおい、話が違うだろ!』なんて思われるかもしれませんが、この理由は単純な話、年収がある程度あがってくると公表をやめてしまう方が多くなるため。
イケハヤ氏や八木氏のようにサロンを主催する立場なら公表する価値はありますが、ひっそりと稼いでいる人からすると年収1億円を公表してもライバルを無駄に増やすだけで意味はないのです*1。
- サロンやセミナーを運営している場合:年収公表に価値あり
- サロンやセミナーを運営していない場合:年収公表する意味なし
結果、私が知るだけでも推定1億円以上のアフィリエイターは6~7人程度いるんですが、彼らが自分で年収を公表することはほとんどなし。
税務署あたりが情報漏えいでも起こさない限り、彼らの年収が漏れ伝わってくることは今後もないことでしょう。
イケハヤ氏はアフィリエイト月収500万:
尚、最近アフィリエイトに注力をしているイケダハヤト氏の、2017年時点でのアフィリエイト月収は500万らしいです。
思い返すと1年くらい前までは「発生で200万円くらい(確定は不明)」と語っていたように思うのですが、現在は確定で500万円ってすごい急成長。
まぁ元よりアクセス数が多く、SEOに強いサイトだったので、この伸びも驚きではないかなと思います(年収1億円ブロガーまでもう少しという印象)。
7月のアフィリエイト確定報酬が500万突破〜。パチパチ。この勢いで1,000万目指します。グイグイ伸びてます。
— イケダハヤト (@IHayato) 2017年7月31日
アフィリエイトの広告代理店にも数字あり:
『いやいや、それでも俺は信じないぞ!みんなきっと嘘をついたり、過大な数字を紹介しているに違いない!』と思う方のためにもうひとつ情報を。
東証一部に上場している企業の中に、アフィリエイトの広告代理店ともいえるファンコミュニケーションズという企業があるのですが、その管理画面に実際に入ってみると、先月の月間ランキングというものが発表されています。
気になるランキング1位はというと「1,287万円」。
しかもこれ、法人化していない個人事業主の方の最高月収なので、これを見る限りでもアフィリエイターがいかに稼いでいるのか…ということがわかります。
※実際には1,287万円は売上であって利益でない場合も多いんですが、アフィリエイターは複数の広告代理店を使い分けているので、この数字以上に稼いでいる可能性のほうが高いです。
そんなにカンタンには稼げない:
ここまでアフィリエイト収入で1億円を超えている方の話や、私が知ってる裏話などを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
これだけを見ると『うーん、俺もアフィリエイトで億万長者を目指してみるか…』と思えた方も多いかもしれませんが、実際にはかなりハードな世界。
昼夜を問わずに記事を書き続けられる忍耐力、人気記事を作れるライティング能力、1人もくもくと机に向かう精神力などなど、さまざまな能力を持ち合わせている方でなければそうカンタンに月収100万円の壁を超えることは出来ません。
事実、アフィリエイトマーケティング協会というところが2016年に実施したアンケートでは、アフィリエイトをはじめて1年未満の方の、実に70%近くが月収1,000円未満という結果に(こちらより引用)
年を追うごとに年収があがる傾向にあるようですが、アフィリエイト歴10年以上の方でも約30%程度の方が1,000円未満しか月に稼げていない現状もあるので、「アフィリエイト=ラクに稼げる」とは思わないほうが良さげです。
日本アフィリエイト協議会でも同じような結果に:
同様に日本アフィリエイト協議会でも似たような統計データが存在するので、これからアフィリエイトをはじめる予定がある方はあわせてご覧いただければな…と思います(こちらより引用)。
アフィリエイト市場調査2015では、月3万円以上のアフィリエイト収入がある方々は全体の4.0%になりました。
2013年度のアフィリエイト市場調査では2.4%、2014年度は3.2%でしたので、年々アフィリエイターが獲得する収入額は増加傾向にあります。
以上、アフィリエイト収入だけで年収1億円は嘘つき?ほんとにそんな稼げるのか、2022年におけるアフィリエイターの実情を紹介します…という話題でした。
参考リンク:
アフィリエイトで生計を立ててみたい方は下記記事も参考に。アフィリエイト関連のおすすめ書籍を紹介しています。
*1:アフィリエイターが運営サイトを公表したがらないのは、どのように儲けているのかということがバレてしまうため。私のように運営サイトを公表している人間は、むしろ少数派なのです(クレジットカードというジャンルは昔からアフィリエイト広告の激戦区なので、公表しようがしまいが多くの参入者がいるジャンルであるためということもあります)。